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愛染かつら・総集編(1938年)

NHK-BSプレミアムにて、『山田洋次監督が選ぶ日本の名作100本~家族編』として放映されたものを観たのですが、正直、あんまり面白くなかったです。
 製作が1938年とかなり古いこともあるのでしょうか、料理前の全く味付けされてない食材とでも言うか、メロドラマの原型を何の味付けもせずそのまんま見せられたような感じです。

 私の場合、古い映画を観る時は、画面の中の庶民の生活を見てノスタルジーに浸ることも楽しみの一つだったりするのですが、この映画ではそれもあまり感じられず、残念です(個人的な価値基準ですいません)。上原謙は病院長の御曹司で、家はもちろん裕福。庶民的な風景があまり写っていません。田中絹代も、夫に先立たれ、看護婦として、娘(おそらく姉も)を女の細腕一本で養っているにしては、二階にピアノが置いてあるような結構な家に住んでいるし、シーンごとに違った柄の着物を着ているしと、生活が全然苦しそうに見えません。夢物語を描いているんだから、あんまり生活感を出してはイカンと言うことなんでしょうか? バブル期によく見られた、トレンディードラマ的な嘘っぽさは戦前から既にあったようです。


愛染かつら 田中絹代 ただ、内容的には取るに足らないものではあったけれど、田中絹代は良かったです。1938年と言えば田中絹代も既に29歳ですが、セーラー服の女子高生役をやらせても違和感無いんじゃないかと思えるほど顔立ちが可愛らしく、少女のような可憐さを感じさせます。奇跡の三十路前です。
 上原謙は完璧なまでにイケメン。芝居はあんまり上手くない印象。セリフが棒読みっぽく聞こえて仕方ありませんでした。


 今では聞かれない死語が聞けることも、古い映画を観る時の楽しみです。この作品にも「ゴーストップ」なる言葉が出てきました。信号機のことです。戦前はカタカナ語で呼んでいたのに、現代では日本語の呼び名しか残っていないというのは面白い現象ですね。敵性言語として戦時中に抹殺されてしまったのでしょうか?
 終盤、田中絹代が舞台で歌った後、紙テープが飛び、観客が「アンコール、アンコール」とアンコールを求めるのも面白かったです。紙テープもアンコールもこの時代からあったんだなと。ステージを主催したのはコロムビア・レコードでした。私が子供の頃は、テレビアニメや特撮番組の主題歌レコードは、なぜかほとんどがコロムビアから発売されていました。黒い盤面にオレンジ色のラベルが懐かしいです。
 また、絹代の娘・敏子が齧っているのが森永チョコレートだったり、画面の隅にマルキン醤油の樽が写っていたりと、今でも馴染みのあるブランドを目にすると、その商品の歴史の古さに感慨深いものを感じます。写っているビールがどこのメーカーのものかも確認したかったのですが、よく分かりませんでした。

 という具合に、今回は、本筋とはあまり関係無い部分で無理やり楽しんでみました。ごめんなさいです。(楽しめなかったのは、私が元々、恋愛映画に興味が無いからかも知れず、好きな人が観れば面白く鑑賞できるかも知れません。)
 尚、タイトルが『愛染かつら・総集編』となっているのは、前・後編で製作されたものの、前編・後編ともフィルムが完全な形で存在せず、前・後編を再編集した総集編しか残ってないからだそうです。さすがに戦前の映画ですね。

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Author:Blik
作品や監督、俳優等について深い知識は持ち合わせておりません。ハッキリ言えばニワカですので私の評はアテにしないでください。また今日も頓珍漢なこと書いてやがんなあ、ぐらいの感じで読むのが丁度良いかと思います。

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