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めがね(2007年)

 この手の地味な映画は苦手で、普段ならあんまり観ないのだけれど、テレビでたまたま見始めたら途中で止められなくなって結局最後まで観ちゃいました。本作と同じ荻上直子監督による『かもめ食堂』を観た時もそうでした。
 事件らしい事件は起こらず、登場人物達の姿を眺めているだけなのに、なぜか引き込まれてしまうものがあります。

めがね あるのは海と「かき氷屋」だけ。人も、メルシー体操をしにきたり、さくらさんのかき氷を食べにくる近所の人だけ。波とマンドリンの音しか聞こえない静かでのんびりした世界。これで106分の映画を作ったら絶対退屈なはずなんですけどね。それを感じなかったのは、そこに、疲れた人々にとってのユートピアが描かれているからかも知れません。
 いや、実際のところ、この映画のような生活をするには日々の掃除洗濯その他諸々、やらなければならない面倒臭いことが一杯あるはずなんですけど、それらは一切描かれてません。だからこそ良いのです。そんなのは見たくないですもんね。我々がこの映画に求めているのはユートピアなんですから。

 少し前に「スローライフ」という言葉が流行りました。自分流にその言葉を訳すと「丁寧な生活」といったところですが、私もそういう生活には随分憧れたものです。この映画では、そのスローライフのお手本を見ることが出来る点も良かったです。
 毎朝の朝食シーンがいちいち「丁寧」です。民宿だから当たり前ですが、ちゃんとした朝御飯を「丁寧」に作って食卓に並べ、ゆっくりと食べる。食材の多くは毎日海で釣ってくる魚(※)と近所で採れる野菜、去年漬けた梅干も欠かさず並べます。こういう食事、堪りませんね。気分まで丁寧になっていくようです。この映画の魅力は、半分は毎日の朝食シーンにあるのではないでしょうか。(※食卓には鮭も並んでたので全部が全部近所から調達したものではないと思われます。近くには大きなスーパーもあるようですし)

 さくらさんが小豆を煮るシーンも良いです。鍋の前で、両手を腰に当てて微動だにせず、煮える小豆を見ている。煮上がったと見るや素早く火を止めて言います。

「大切なのは焦らないこと」

 それは私たちの生活にも言えることのような気がします。そして、それが、この作品における荻上直子監督のメッセージだったように思います。理由も無く、習い性のように焦って暮らしてないですか? 私はそうだったように思います。これからは何事も焦らずジックリ行きたいですね。

 とにかく良いですよ、この映画。普段、仕事やら何やらで慌ただしく生きている人には特にお薦めです。癒しの世界がここにあります。私も好きな時に来て「たそがれ」てみたい。そして、飽きたら帰るんです。次の年の春にはまた来たくなるでしょうけど。とはいえ、私にはこんな遠い島に行く経済的余裕などありませんから、しばらくは映画だけ見て「たそがれ」ていようと思います。

めがね(2007年)
監督・脚本:荻上直子
製作:めがね商会
音楽 金子隆博
主題歌:大貫妙子「めがね
撮影:谷峰登
編集:普嶋信一
配給:日活

出演:小林聡美もたいまさこ光石研市川実日子加瀬亮


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Author:Blik
作品や監督、俳優等について深い知識は持ち合わせておりません。ハッキリ言えばニワカですので私の評はアテにしないでください。また今日も頓珍漢なこと書いてやがんなあ、ぐらいの感じで読むのが丁度良いかと思います。

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