ホーム   »  スポンサー広告  »  スポンサーサイト   »  2000年代邦画  »  下妻物語(2004年)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

下妻物語(2004年)

下妻物語 女の子同士の友情を、中島哲也の独特な脚本・演出で描いた傑作。

 ファンキーなオープニング、見渡す限りのクソ田舎にロリータファッションの少女、桃子の嗜好そのままの極彩色の画面、その他諸々。中身は極めて単純な友情物語なのに、脚本と演出次第でそれがこうも面白い作品に化けるとは・・・いやあ、面白かった。本当に面白かったよ『下妻物語』!!

 桃子役の深田恭子も、イチゴ役の土屋アンナも、それぞれのイメージを素のままで演じ、しかもどちらもピタリと役柄にハマっていて魅力的だ。桃子の子供時代を演じた福田麻由子ちゃんは『L change the WorLd』で初めて知ったのだが、これが映画デビュー作とのこと。1994年生まれだからこの作品の時には10歳か。大人顔負けの説教をぶつ姿が妙に可愛かった。その他、おばあちゃん役の樹木希林、お父さん役の宮迫博之、お母さん役の篠原涼子など、それぞれのキャラが生きていてしっかり笑わせてくれている。

 桃子とイチゴのキャラクターは、その外見から想像するイメージを更にデフォルメした感じだが、実は二人とも中身が全然逆なのが面白い。
 桃子は普段からロリータファッションでお淑やかな物腰、顔も喋り方もすんごく可愛いのだが、実は、ドライな性格。顔に似合わず度胸も座っている。人間は一人で生きていくべきで友達なんかいらない! と、その可愛い顔、可愛い喋り方で、平然と言ってのける女の子。
 一方、ヤンキーのイチゴの方は、その外見とは裏腹に中身は寂しがり屋っぽくウェット。桃子に積極的に近づいていくのはイチゴのほうだ。
 イチゴが、強がっていながら桃子を求める様がいじらしくジワジワと心に温もりが広がっていく。この辺りの感覚が良いんだろうと思う。ファンキーな作品世界を好む映像作家は他にも大勢いるが、そこに、「温かみ」という、ファンキーとは対極にありそうな感情を抱かせられるのは、この作品の監督以外にはなかなかいないように思う。

 よく見ると、ドライな桃子がイチゴに友情を感じるようになるまでの過程をあんまり説明していないのだが、不思議なことに、観ているうちに、自分自身がイチゴに親しみを感じるようになっていってそんなことは気にならない。自分がイチゴに親近感を抱いているから、桃子が唐突にイチゴに友情を感じ始めても当たり前のような感覚だ。まるでマジックだが、イチゴという子はそんだけイイ子なのだ。

 最初は「友達なんかいらない」と言って、イチゴを突き放そうとする桃子だったのに、だんだんと友情に目覚めていく。クライマックス、イチゴが、所属するレディース暴走族「舗爾威帝劉(ポニーテール)」から“ケジメ”(即ちリンチ)をつけられると知って、乗ったこともないスクーターを飛ばしてイチゴを助けにいく桃子。しかし、その途中で、桃子は軽トラに撥ねられる。このシーンはオープニングと重なるシーンだが、それまでの物語を知る前と知った後ではこちらの思いが全然違う。一種、メルヘンチック?と思えたシーンが、切なく悲しいシーンに変わる・・・「死ぬな桃子!!」 私は見ながらそう叫んだ。マジで。とにかく登場する二人の子に愛を感じずにはいられなくなる1本だ。

 この後の展開は本編を見ていただきたい。本当に良い作品だとこの私が保証する。長らく疎遠になっていた友達に電話してみたくなるかも知れない。観て欲しい。

にほんブログ村 映画ブログへ  


下妻物語(2004年)
監督・脚本:中島哲也
原作:嶽本野ばら
製作:近藤邦勝
製作総指揮:大里洋吉
撮影:阿藤正一
編集:遠山千秋
音楽:菅野よう子、Tommy heavenly6
配給:東宝

出演:深田恭子土屋アンナ、宮迫博之、篠原涼子、樹木希林、他

スポンサーサイト
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

Blik

Author:Blik
作品や監督、俳優等について深い知識は持ち合わせておりません。ハッキリ言えばニワカですので私の評はアテにしないでください。また今日も頓珍漢なこと書いてやがんなあ、ぐらいの感じで読むのが丁度良いかと思います。

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
PR
NHK 金曜ロードSHOW! 日曜洋画劇場 水曜プレミアムシネマ BS11 ホタルノヒカリ 愛と誠 臨場 劇場版 苦役列車 おおかみこどもの雨と雪 ヘルタースケルター ベティ・ブルー 海猿_BRAVE_HEARTS 日活100周年邦画クラシックス ボノロン 浅草花やしき こども商品券
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。