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ブタがいた教室(2008年)

 6年生を担任する一人の教師(妻夫木聡)が、ある日教室に子豚を連れてくる。それをみんなで育て、食べようと言うのだ。教師の目的は、その体験を通して、食べ物の大事さ、つまり、「生き物を食べるということは命をいただいているんだ」と言うことを子供達に分からせることにあるらしい。
 教師が教室に子豚を連れてきた4月から、児童らが子豚のために小屋を建て、ピーちゃんと名付け、一生懸命世話をする1年間が描かれている。
 やがて卒業の時期が迫り、ピーちゃんを本当に食べるのか、それとも食べずに3年生に後の世話を任せるのか、クラス全員で真剣な議論が行われ・・・。

 率直な感想として、食べ物の大事さを教えるのに、豚一頭の命を犠牲にする必用があったのか?ということがある。子供達に世話をさせれば、たとえそれが豚であろうがペット視することは容易に想像がつくだろう。それを殺して食べるなんて、悪趣味極まる嫌がらせに等しい。教師も「ぼくは子供達に凄く残酷なことをしているかも知れない」とは言ってるのだが、校長は「生き物と真剣に向き合うことは残酷ですか?」と答えてしまっている。私には空虚な言葉にしか聞こえなかった。やはりこの教師は間違っている。豚が乗せられたトラックを泣きながら追いかける子供らが可哀想でならなかった。この教師は、本人も言ってるように、子供らにかなり残酷なことをしている。こんなのが教育であって堪るか。

 殺すと宣言しておいて、実は殺さない。下の学年に世話を預ける。それでも、子供らには教師の伝えたいことは充分通じるんじゃないのか? この教師は凄く考えが浅いし、下手なやり方をしているように思えてならない。
 いや、私の考えなんかどうでもいいのだ。豚をどうするか、映画の中で子供達が充分議論しているのだ。この作品の中の議論はシナリオではなく、子供らによるアドリブだ。つまり、子役としての子供達ではなく素の子供達が本当はどう考えているかを伝えるシーンだ。食べるべきだ、いや、下級生に世話を引き継ぐべきだ、素の子供達にも色々な意見があって真っ向から割れている。その真剣な議論は見ていて涙が出てくる。

 でもね、先生、何で議論しなければいけないんですか? 「生き物を食べる=命をいただいている」と言うことを“ガーンと”体で体験させるのが目的なら、議論する必用はないんじゃないですか? あなたの目的はどこに行ったんですか? 今頃議論させるなら、ピーちゃんを飼うか飼わないか最初に議論させるべきではなかったのですか? と、私は言いたい。本当に下手だよ、この先生。

 この教師への反発からか、ネットでレビューを見ていても、この授業を実践した教師を糞味噌に叩く記事もあるし、それ故にか、この映画に対してまで辛い評価を下す記事もある。しかし、それは違うんじゃないか?とも私は思う。
 この教師は(私の基準では)間違っているけれど、この作品はいい作品だし、子供達にどんどん見せるべき映画だ。
 理由は簡単。映画を観ることで、豚を育てて食べるという行為を疑似体験出来る。それによって、食べる物を粗末にすまいという心が湧いてくるからだ。途中、豚は骨に至るまで人間に利用されているんだということが説明されているのも良い。いいオッサンである私でさえ、観ている途中から既に、今後は豚肉や牛肉は決して粗末にしちゃいかんなあと思ったぐらいだ。自分自身がリアルに体験したことではないから暫くすると忘れてしまうのかも知れないが。本当に涙ナシでは観れない映画だ。観て、そして考えて欲しい。

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ブタがいた教室ブタがいた教室(2008年)
監督:前田哲
原案:黒田恭史 『豚のPちゃんと32人の小学生 命の授業900日』(ミネルヴァ書房 2003年)
脚本:小林弘利
製作:佐藤直樹
製作総指揮:馬場清
音楽:吉岡聖治
主題歌:トータス松本「花のように 星のように」
編集:高橋幸一
製作:「ブタがいた教室」製作委員会(日活=関西テレビ=読売新聞=Yahoo!JAPAN)
配給:日活

出演:妻夫木聡 田畑智子 甘利はるな ピエール瀧 大沢逸美 戸田菜穂 大杉漣 原田美枝子 他

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Author:Blik
作品や監督、俳優等について深い知識は持ち合わせておりません。ハッキリ言えばニワカですので私の評はアテにしないでください。また今日も頓珍漢なこと書いてやがんなあ、ぐらいの感じで読むのが丁度良いかと思います。

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