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ミツバチのささやき(1978年)

 Wikipediaを読むと、この作品は、フランコ独裁政権に対する批判をあらゆる隠喩に込めて表現した作品のようである。が、正直、監督が真に伝えようとしていたであろうメッセージは私には伝わってこず、単純に、純粋無垢な幼い少女の姿を幻想的な雰囲気の中で描いた作品だろうと思っていた。

 確かに暗喩を散りばめた詩のようで、ところどころ何かの意味を込めているような匂いのするシーンもあったが、結局最後まで分からなかったし、それはそれでいいのではないか。私はこの作品からは、無垢なるものへの賛美、だけを感じた。それでは作品の意図を全然理解していないじゃないかと言われそうだが、予備知識無しに観る者にとっては画面から伝わってくる情報以上のものを汲み取ることなど無理ではないか。それに、そんな隠された意味など読み取れなくても、この作品は充分名作なのだし。

 登場する二人の少女、イザベルとアナがとにかく可愛い。特に妹であり主人公であるアナはまるで天使のようだ。演技をしているのかどうかも分からないほど、表情も動きも実に自然だった。そしてこの子はよく走る。監督の意図によるものか、そのトコトコと走る姿を常に後から撮っているのだが、それが凄く可愛い。平原の中にポツンと建っている廃屋に精霊がいるということで、イザベルと二人で見にいった時も、どんどん中に入っていくイザベルに対し、廃屋のはるかこちらで固まったように動けないでいる姿も実に可愛かった。

 アナの無垢さは、図らずも、廃屋の兵士が殺されてしまう悲劇も招いたりと苦い部分もある。物語というものは最初と最後までの間に、主人公が成長するなど何かしら変化があるもので、兵士が殺されたことで何かを悟り一歩大人になる、というのが多くの映画のパターンなのだろうが、アナの場合、兵士がフランケンシュタイと同じ結果になったことで、ますます精霊を信じる気持ちに拍車がかかったような感じだ。夜中に目を覚まし、窓を開いて精霊に話しかけるシーンで終わる。最後まで純真無垢な少女のままだった。だが私はむしろそれが嬉しかった。出来ればアナには永遠にその姿と心でいて欲しい、と願うのは間違いだろうか?

ミツバチのささやき『ミツバチのささやき』(1978年)
監督:ビクトル・エリセ
脚本:ビクトル・エリセ、アンヘル・フェルナンデス・サントス
製作:エリアス・ケレヘタ
音楽:ルイス・デ・パブロ
撮影:ルイス・カドラード
編集:パブロ・ゴンザレス・デル・アモ
出演者:アナ・トレント、イザベル・テリェリア、フェルナンド・フェルナン・ゴメス、 テレサ・ジンペラ

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作品や監督、俳優等について深い知識は持ち合わせておりません。ハッキリ言えばニワカですので私の評はアテにしないでください。また今日も頓珍漢なこと書いてやがんなあ、ぐらいの感じで読むのが丁度良いかと思います。

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