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家族ゲーム(1983年)

 本間洋平の原作は読んでないのだが、あらすじや書評などを読む限り、互いに無関心な家族を戯画的に描いた作品らしい。要するに「家族崩壊」の話だ。

 森田芳光監督はそれを自分なりに味付けして見せてくれた。

 一見、どこにでもある普通の家族の姿だ。どこが崩壊してんだ?と私には見えた。

 だが、よく見ると、家族同士の無関心ぶりや自己中心な様を表現したシーンは随所に散りばめられている。母親が、早くに子供を産んだことで子供に縛られっぱなしの人生を送ることになったのを後悔していたり、子供の進路決定に関する大事なことを家庭教師に任せてしまったり、長年連れ添っていながら自分の亭主の好きなものを知らなかったり、戸川純など義父が死ぬことより葬式をどうするかを心配していたり・・・

 その最たるものが、家族全員が横一列に並んでとる食事の風景だろう。『家族ゲーム』と言えば、常に真っ先に話題にされるあのシーンだ。

 崩壊家庭の姿を描くことは、同時に、従前のホームドラマの常識をぶっ壊すことに繋がる。横一列の食卓もその一つだが、やり過ぎだろ?と思わなくもない。なぜ森田監督がそこまでやったか?
 森田監督は、崩壊家庭を描くことより従前のホームドラマの破壊の方をよりやりたかったんじゃなかろうか?と私は想像する。次男が高校に合格した日の晩餐がメチャクチャになるシーンも、ぶっ壊してやったぞという森田監督からのメッセージだと見るのは穿ち過ぎだろうか?

 だからといって、崩壊家庭を描くことなどどうでもよかったとは言わない。全編にシュールな演出を施すことで、家族に漂う不安感を表現している。森田流なのだ。
 松田優作演じる家庭教師も、どこまでも掴みどころのない人物像に描かれていて不気味だ。
 ラストのヘリの音。それを聞きながら眠っていく母親は、彼女の、社会に対する無関心をも象徴しているのだろうが、観客は、ヘリの音に得体の知れない不安感を掻き立てられながら映画を観終わることになる。

 森田監督は、新しい時代のホームドラマを作ったのだ。そして、それは不安感に溢れていた。


『家族ゲーム』(1983年)
監督:森田芳光
製作:佐々木志郎、岡田裕、佐々木史朗
原作:本間洋平
脚本:森田芳光
企画:多賀祥介、山田耕大
撮影:前田米造
美術:中澤克巳
編集:川島章正
録音:小野寺修
スクリプター:竹内健二
助監督:金子修介
制作補 :桜井潤一
配給:ATG

出演:松田優作、伊丹十三、由紀さおり、宮川一朗太、辻田順一

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作品や監督、俳優等について深い知識は持ち合わせておりません。ハッキリ言えばニワカですので私の評はアテにしないでください。また今日も頓珍漢なこと書いてやがんなあ、ぐらいの感じで読むのが丁度良いかと思います。

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