FC2ブログ
ホーム   »  2012年06月
Archive | 2012年06月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハゲタカ(2009年)

ハゲタカ 壁紙


 寂寥とした中国の大地で、農夫の息子らしき少年が作物の種を蒔いています。突然、目の前の一本道を一台の赤いスポーツカーが疾駆していき、少年は不思議そうな目でその後ろ姿を見送っています。
 
 本編の一番初っ端の部分です。最初は何気なく見てましたが、物語が進み、このシーンの意味が分かってくると、実は凄く重要なシーンだったことが分かります。

ハゲタカ 鷲津政彦(大森南朋) 少年が赤いスポーツカーを見てから、長い月日が経った頃、“赤いハゲタカ”の異名をとる劉一華という男が、突如として、アカマ自動車に敵対的買収を仕掛けます。ホワイトナイトとしてそれを阻止せんとする鷲津政彦。手練手管、権謀術数の限りを尽くして、二人が繰り広げる一進一退の攻防劇が物語のメインです。

 主人公・鷲津政彦には大森南朋。私は最近になってやっとその名前を覚えた口ですが(しかもずっと“おおもりなんほう”と読んでた)、この作品からブレイクしたようです。メガネをかけると、どこか少し痩せた秋元康に見えてしょうがなかったですが、ルックスが完璧じゃない方が逆にリアリティが感じられて良いかもです。

 そして、“赤いハゲタカ”劉一華に玉山鉄二。完璧に二枚目の顔が冷酷非情な性格を際立たせています。

 物語は、最初から最後まで緊迫感に溢れ、2時間以上の時間があっという間に過ぎました。甘っちょろい優しさを見せることもなく、大義だの良心など入り込む余地もなく、どちらが善でどちらが悪というわけでもありません。そういう物語です。


ハゲタカ 鷲津政彦(大森南朋) &劉一華(玉山鉄二)


 鷲津も劉一華も感情に流されることなく、冷徹に事を進めていく様は、私のような小物からすれば憧れさえ感じますが、同じ世界の生き物ではないという遠さも感じます。が、それでも彼らはやはり人間でした。

 鷲津は、三島由香(栗山千明)の父親を自殺に追いやったことに今でも後ろめたさを感じています。
 誰かが勝てば誰かが不幸になることを弁えている鷲津。自分の策略で、敵側であるスタンリー・ブラザース証券の株価がみるみる急落していくシーンがありますが、右肩下がりのチャートが写ったモニターを見ながらも、鷲津は全然嬉しそうではなく、逆に苦悩したような表情を浮かべているのは印象的でした。

ハゲタカ 劉一華(玉山鉄二) そして一方の劉一華も、アカマを買収しようとするモチベーションが、彼の心の中の実にウェットな部分に源を発していたことが後半になって分かります。

 まだ観てない人のために詳しく書けませんが、初っ端にあった、赤いスポーツカーを見る少年の姿から全ては始まっていたのです。

 ラストで、鷲津が、中国にある粗末な一軒の家を訪れますが、その家の壁に、子供の絵で赤い車が描かれているのを見るシーンは本当に切なかった。この手の作品で涙が出るとは思いませんでした(ここまで書くとネタバレですかね? まあ、いいや)。

 まあ、この作品で、鷲津と劉一華のどっちが好きか?と聞かれたら、私は迷うことなく「劉一華」と答えることでしょう。そう思わせるほど、彼は心の中に純粋な気持ちを秘め、それは彼への共感を沸き立たせるに十分なものでした。


ハゲタカ 鷲津政彦(大森南朋)&三島由香(栗山千明) テレビシリーズの映画化作品というのは、大概、イマイチだなと思わされることが多いものですが、さすがはNHKと言いますか、この作品はかなりの出来でした。同じくNHK土曜ドラマの1シリーズを基にした『外事警察 その男に騙されるな』が現在公開中ですが、ネットで感想を検索するとなかなかの評判です。劇場に足を運ばれてはいかがでしょう(私は貧乏だから行けません)。


『ハゲタカ』(2009年)
監督:大友啓史
脚本:林宏司
製作:富山省吾
製作総指揮:諏訪部章夫、市川南
音楽:佐藤直紀
主題歌:『ROAD TO REBIRTH』
撮影:清久素延
編集:大庭弘之

出演:大森南朋玉山鉄二栗山千明松田龍平高良健吾柴田恭兵




ポチっとやってもらえると幸せです
にほんブログ村 映画ブログへ  

スポンサーサイト

桃太郎映画化計画(妄想)

本日更新の『NHK生活情報ブログ』に「語り継ぎたい昔話、一番人気は・・・」と題して以下のような記事が載ってました。

「子どもに語り継ぎたい昔話は何ですか」。先日、おもちゃメーカーが全国の保護者を対象に行った調査の結果が発表されました。2位以下を引き離し圧倒的な支持を集めたのは、仲間と力を合わせて悪者を退治する“あの物語”でした。

この調査はことし1月から2月にかけて、おもちゃメーカーが実施。
12歳までの子どもがいる全国の保護者2000人が回答しました。

それによりますと、「子どもに語り継ぎたい昔話や童話」を複数回答であげてもらったところ、「桃太郎」と答えた人が20.3%で最も多くなりました。


『戦国自衛隊』での薬師丸ひろ子
と言うことで、「桃太郎」は男女別でもいずれも1位だったそうです。

そうか、日本で一番がある昔話は桃太郎か!! 

で、ふと思ったんですが、

ハリウッドでは、『スノーホワイト』(日本公開中)、『白雪姫と鏡の女王』(日本公開9月予定)などの白雪姫映画や、『Jack the Giant Killer(ジャックと豆の木)』が作られていて、なんとなく昔話の映画化が流行りみたいです。

ならば、日本でも桃太郎を映画化しちゃどうでしょう?

あれをそのまま実写にしても面白くないので、桃太郎役を女の子にしてしまいます。イメージとしては『戦国自衛隊』の薬師丸ひろ子みたいな感じです。

で、犬・猿・雉には、ジャニーズ系のイケメンを配し、普段は人間の若武者の姿という設定にし、桃太郎がピンチに陥ると変身して救うワケです。変身後の姿も普通の猿や犬の姿ではなく、猿や犬をモチーフにした変身ヒーローのような姿にすると面白いかもです。

鬼は鬼で、今風のクリーチャーデザインを取り入れたものにして・・・と、実現したら凄く面白い和風ファンタジー映画になると思うんですけど、東映さん辺りでやってくれないもんでしょうか?


『スノーホワイト』予告編


ポチっとやってもらえると幸せです
にほんブログ村 映画ブログへ  

ガンマー第3号 宇宙大作戦(1968年)

 今では、暴力をテーマにした映画の第一人者というイメージのある故・深作欣二監督ですが、過去には、日本版スターウォーズ『宇宙からのメッセージ』や、小松左京の原作による『復活の日』などの、SF映画も撮っていました。
 が、それ以前に『ガンマー第3号 宇宙大作戦』という作品があり、それが深作監督によるSF作品第1号だったと知って、どんな映画なのか興味があったのですが、なんとYouTubeで、東映が公式に無料公開してることを知り、観ることが出来ました。

 作品についてはこちらのサイトにかなり詳しい解説がありましたのでご参照下さい⇒『空想特撮愛好会』

 『宇宙からのメッセージ』は自分にとってはかなり残念な出来で、実はこの作品にもあまり期待していなかったのですが、面白かったです。
 物語の核は、宇宙ステーション・ガンマー第3号に侵入した怪獣と乗組員達との攻防といったところですが、まさか怪獣が出てくる映画だとは思いませんでした。しかも、この怪獣がとにかく手強い。光線銃で殺しても生き返るし、傷ついて血を流せば、その血から新しい怪獣がどんどん増殖します。ガンマー第3号の中は怪獣だらけ。有効な退治方法も無く、「もう、どうしたらいいの!?」って感じで、古い作品ながらなかなか緊迫感を感じさせてくれました。

 観ながら思い出したのは、東映が本作の前年に制作していた特撮テレビシリーズ『キャプテンウルトラ』です。あの作品でもバンデル星人が、集団で宇宙ステーションに侵入してきて、本作と同じように人間たちを襲ってましたっけ?
 東宝はゴジラシリーズ他、多くの怪獣映画を作っているし、大映もガメラや大魔神を作っています。日活や松竹でさえ、ガッパやギララ等の怪獣映画を作っているのに、なんで東映は怪獣映画を作らなかったのかなあ?と前々から疑問に思っていたのですが、巨大怪獣じゃないだけで、ちゃんと作っていたのですね。子供の頃、駄菓子屋にあった5円写真にはジャイアントロボやキャプテンウルトラはあったけど、この作品は無かったから、東映は怪獣映画を作ってないんだと勝手に思い込んでましたが、“大怪獣の出てこないキャプテンウルトラ”とでも言うべき本作が、東映流の怪獣映画だったのかも知れません。難しいことを考えないで、軽く楽しめる作品です。


ガンマー第3号 宇宙大作戦(1968年)
監督:深作欣二田口勝彦
脚本:金子武郎、トム・ロー
企画:アイバン・ライナー、ウイリアム・ロス、扇沢要、太田浩児
撮影:山沢義一
録音:渡辺義夫
照明:梅谷茂
美術:江野慎一
音楽:津島利章
編集:田中修
助監督:山口和彦
進行主任:阿部征司
装置:松野大三郎
装飾:武井正二
記録:山之内康代
特撮:日本特撮映画株式会社(川上景司、渡辺明)

出演:ロバート・ホートンリチャード・ジェッケルルチアナ・パルツィ

ポチっとやってもらえると幸せです
にほんブログ村 映画ブログへ  



プロフィール

Blik

Author:Blik
作品や監督、俳優等について深い知識は持ち合わせておりません。ハッキリ言えばニワカですので私の評はアテにしないでください。また今日も頓珍漢なこと書いてやがんなあ、ぐらいの感じで読むのが丁度良いかと思います。

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
PR
NHK 金曜ロードSHOW! 日曜洋画劇場 水曜プレミアムシネマ BS11 ホタルノヒカリ 愛と誠 臨場 劇場版 苦役列車 おおかみこどもの雨と雪 ヘルタースケルター ベティ・ブルー 海猿_BRAVE_HEARTS 日活100周年邦画クラシックス ボノロン 浅草花やしき こども商品券
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。