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ALWAYS 三丁目の夕日 (2005年)

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ALWAYS三丁目の夕日_2 何度観ても名作だなあ、と私は思うのですが、この作品、当時をその目で見てきた世代の方々にはあまり評価されてないようです。「本当の昭和30年代はこんなんじゃなかったよ。町がきれい過ぎるよ。」と言います。BSプレミアム『山田洋次監督が選んだ日本の名作100選~喜劇編~』として放送されましたが、解説の山本晋也監督までが、好きな映画ではあるがと断りつつも、あそこが違うここが違うと「本当の昭和30年代」との違いをかなり指摘されていました。


ALWAYS三丁目の夕日_4 それでも私は思います。この作品に描かれている昭和30年代は、ご年配の方々が懐かしむ昔ではなく、その時代を知らない世代が憧れを覚える、夢の世界としての昭和30年代です。
 そこには、寅さん映画のように、決して悪人がいない世間があり、家族崩壊とは無縁の暖かい家族と団欒があり、本音で物を言い合える、家族のようなご近所さん達がいます。鈴木オートのお父さんは、自動車産業の未来を信じ、自分の工場を大きくするんだという夢に胸を膨らませています。現在のように、混沌とした未来しか思い描けない現代人とは違って、決して豊かではないけれど、人々の表情は明るい時代。そういう夢のような心地よさに浸るための映画ではないのでしょうか? 
 上記のように、「違い」を指摘をすることに何の意味があるのでしょう? 私には、年寄りが、「ワシはこの時代を知っている自慢」をしているようにしか見えないのですが?
 若い観客は、雑然とした、ある意味「汚い」、リアルな昭和30年代を観たかったわけではなく、(それは幻想かもしれないけれど)人間の温かみが残っていたと信じている夢の世界としての昭和30年代を観たかったのだと思いますし、そこが人々に受け入れられ、3本も続くシリーズになったのだと思うのですが、違いますか?


ALWAYS三丁目の夕日_1 年寄り連中に不評なのを承知の上で書きますが、絵そのものも私には文句無しでした。
 本当にCGか?と疑ってしまうほど、道行く人々と、本物にしか見えないCG背景を、違和感なく同化させる技術力は素晴らしく、その完璧な技術力をもって作られた、地平線まで見えそうな広々とした風景は開放感に溢れ、心癒すものがありました。スタッフが何十冊もの本を買い込んで研究したというセットも、内部までしっかり作られています。茶川商店に置かれた駄菓子や玩具の他、劇中に登場するあらゆる小道具も、現存する昭和30年代の物を全国からかき集めてきたのだそうです。
 それらが上手く組み合わされ、私たちが思い描く分には十分に、昭和30年代らしい昭和30年代の風景が作られています。私が物心ついたのは昭和40年代に入ってからですが、その頃見ていた周りの景色とも十分重なりますし、幼い頃の温かい記憶が呼び覚まされ、胸にキュンとくるものがありました。


ALWAYS三丁目の夕日_7 そこで繰り広げられるエピソードの数々も、ある意味ではファンタジーとも言え、心温まるものでした。
 茶川、ヒロミ、淳之介、他人同士の三人が一つ屋根の下、家族のようにライスカレーを食べるシーン。宅間先生が夢の中で見た家族団欒のシーン。ヒロミが、茶川から贈られた見えない婚約指輪を嵌めて、涙を流すシーン。親に捨てられたと思い込んでいた六ちゃんだけど、実は、母親からの手紙が毎月送られてきていたことが分かるシーン等、ベタと言えばベタな話のオンパレードですが、作り手が斜に構えず、良い話をストレートにぶつけてきます。それでこそ、こちらも素直な感動を味わうことが出来るのでしょう。何か悪いことがありますか!?ってんだ、ジジイ共!?
 ラストで、鈴木オート一家が、新しく完成した東京タワーを夕日の中で眺めるシーンは、タワーと共に歩む、これからの明るい未来を象徴するようでもあり、本当に感動的なシーンでした。名作です。シジイが何と言おうとも、この作品は名作です。


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ALWAYS三丁目の夕日_5 それにしても感慨深いのは、薬師丸ひろ子が、もうお母さん役をやる歳になってたんだなあということです。私が、『野性の証明』『セーラー服と機関銃』に夢中になっていたのはつい最近だったような気がしますが、あの頃から、この作品が公開された2005年までの間に、気が付けば30年近い月日が流れていたんですね。薬師丸ひろ子、この時41歳。私がオッサンになるはずですね。ちょっとばかり淋しさも感じる作品でした。

ALWAYS 三丁目の夕日』劇場予告編


ALWAYS 三丁目の夕日 (2005年)
監督、脚本、VFX:山崎貴
原作:西岸良平
脚本:古沢良太
撮影:柴崎幸三
照明:水野研一
美術:上條安里
VFXディレクター:渋谷紀世子
録音:鶴巻仁
編集:宮島 竜治
音楽:佐藤直紀
主題歌:D-51 「ALWAYS」

出演:吉岡秀隆堤真一小雪堀北真希、もたいまさこ、小日向文世、三浦友和薬師丸ひろ子

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野性の証明(1978年) 主演:高倉健

オープニングナレーションより
「陸上自衛隊では、特に能力と精神力に優れた隊員を選抜して、各方面隊総監部直属の特殊工作隊を編成している。特殊工作隊の目的と実態は完全な極秘事項とされているが、その訓練は常に実戦が想定され、想像を絶するばかりに苛烈である。例えば、この山岳行動訓練では、どことも知れぬ秘境地帯に隊員を単独で残して、所定の目的地まで到着することが要求される。たとえそれが、一ヶ月の行程であっても、携帯食料は三日分と限定され、あとは全て自給自足で、一般住民との接触は絶対厳禁である。
言わば、特殊工作隊員は人間能力の限界点を超えることを要求され、数万年前の原始人の持っていた能力、つまり、飢え、孤独、自然の猛威や野性の生物と闘う力を持たねばならない。今、味沢一等陸曹達が降り立った地点は日本のチベットと言われる青森、岩手、宮城3県にまたがる広大な北上山地の、どことも知れぬ原生林の真っ只中である。」


野性の証明3国家権力により比類ない殺人技術を叩き込まれた男が、暴力によって不幸に陥れた一人の少女の中に、自らの人間性の回復を託そうとする。だが、その少女さえも奪われた時、男に残されたのは、全身を駆け巡る闘いの血だけだった。暴力の持つ悲しい矛盾性の中で、人間の尊厳と愛を証明しようとした男のハードな生き様が鮮烈に描き出される!薬師丸ひろ子鮮烈デビュー作!! 高倉健が男の野性を爆発させる壮絶なバトルアクション大作。
映連データベースより)

製作:角川春樹
原作:森村誠一
監督:佐藤純彌
脚本:高田宏治
音楽:大野雄二
撮影:姫田真佐久
照明:熊谷秀夫
美術:徳田博
録音:紅谷愃一
編集:鍋島淳
出演:高倉健、中野良子、薬師丸ひろ子、夏木勲、ハナ肇、梅宮辰夫、舘ひろし、原田大二郎、成田三樹夫、松方弘樹、北林谷栄、田中邦衛、山本圭、金子信雄、芦田伸介、田村高廣、丹波哲郎、三国連太郎
主題歌:「戦士の休息」(作詞:山川啓介 作・編曲:大野雄二 歌:町田義人)


 『野性の証明』です。薬師丸ひろ子のデビュー作です。

 「お父っちゃば殺さないでけれ!!」

 薬師丸ひろ子の映画の中での第一声がこれでした。このセリフから彼女の女優人生が始まったのか、と思うと感慨深いものがあります。東北弁が上手でした。

野性の証明1 劇場公開時から現在に至るまで、『野性の証明』という作品名が出ると、「おまえはサンドバッグか?」と言いたくなるほど、とにかく叩きまくられる作品でもあります。
 まあ、分からんでもありません。最初から最後まで、これほどツッコミ所の多い作品は珍しいですから。しかし、それでも私はこの作品が好きです。決して薬師丸さんのデビュー作だからと言う訳ではありませんよ、決して、決して。
 
 これほどツッコミ所の多い作品は珍しいと書きましたが、同時に、これほどハッタリの利いた作品も珍しいと思います。“お祭り感”とでも言いましょうか、たとえコケオドシと言われようが派手で景気のいいシーンがふんだんに盛り込まれていて、この熱気は他社作品ではそうは味わえないのではないでしょうか。金持ちのボンボンの道楽と映る面も無きにしも非ずですが、そんなことは観客の私にはどうでもいいことです。
 当時、“映画界の風雲児”と呼ばれ飛ぶ鳥も落とす勢いだった角川春樹氏。順風満帆、向かうところ敵ナシ、そんな角川さんのオラ、オラ、オラ~~~!!と言わんばかりの強気が、いい方向に作用しているなと私は思うのです。
 
 いいところはまだあります。音楽です。角川作品への罵倒は腐るほど聞きましたが、角川映画の音楽を貶す声はあまり聞いたことがありません。主題歌・主題曲だけはホントにイイですよね、角川映画は。町田義人が歌う『戦士の休息』は映画主題歌の名曲として定番ですし、オープニングの『野性への序曲』は聴くたびに燃えます。この曲、味沢達のいる山小屋に向かって、22名の特殊部隊員達がヘリから降下してくる、クライマックスの始まりとも言えるシーンにも使われてますね。

「俺達が助かる方法は、3つしか無いと思う。この演習は3日間続くはずだ。その間中どこかへじっと隠れているか、演習地の外へ逃げ出すか、あるいはあの22名を倒すかだ」

 味沢がこう言うやいなや、『野性への序曲』をBGMにヘリから降下してくる特殊部隊員達。何度観ても鳥肌モノのシーンです。そして怖かったです。OPの過酷な訓練を見た人なら分かってもらえるはずです、大場の手下どもとはレベルが違うヤツらが次々と降りてくるんです!!
野性の証明2

 ・・・ところが、この特殊部隊員達はいとも簡単に味沢達に倒されていきます。味沢に倒されるならいいですよ、松方弘樹扮する皆川二等陸佐から「Ajisawa is a best Commando!!」って言われるぐらいの隊員だったんですから。でも、戦闘訓練など受けていない北野刑事にまでやられるって何なんですか?「お、おまえら、能力と精神力に優れた特殊部隊員じゃないのかよ!?」って言いたくなります。トホホです。(あ・・・言っちゃった、悪口!!)

 まあ、この際ですからもう一つ言ってしまいます。
 自衛隊を辞め、今は保険外務員として働いている主人公・味沢(高倉健)は、最初、おいらん淵で死んだ井崎明美が保険金詐取の目的で殺されたと見て動いています。
 一方、越智朋子(中野良子)は、それとは別に大場一成(三國連太郎)率いる大場帝国の不正を暴くために動いています。
 その前に、ある部落で村民皆殺しという全然別の事件があり、刑事・北野(夏木勲)は味沢が犯人だと睨んで動いています。
 自衛隊は自衛隊で、特殊部隊を辞めた味沢を要注意除隊者として監視し、別の角度から話に絡んでくる。
 と言った具合に、それぞれの登場人物が全然別の方向に向かって一斉に動いていて、それを整理するのが大変です。
 しかも、前半、味沢と朋子の敵は大場一族だったのに、クライマックスでは大場のことなどどこかに行ってしまって、敵は自衛隊特殊部隊に変わってしまいます。大場のことはどうなったのか、最後まで説明がありませんでした。
 その最後(最後の最後)にしたって、味沢の敵は自衛隊特殊部隊であって自衛隊全体ではないはずなのに、味沢が銃をぶっぱなしながら向かっていく先にいるのはどう考えても普通の自衛隊です。この点がどう考えても分かりません。
 
 と悪口も書いてしまいましたが、再度言っておきます。
 私はこの作品が大好きです!!


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町田義人 スーパーベスト
1. 赤い狩人 演奏:ゴダイゴ -映画『キタキツネ物語』
2. 雨はナイフのようさ 演奏:-ゴダイゴ 映画『キタキツネ物語』
3. 戦士の休息 -映画『野性の証明』
4. 銀河を泳げ -映画『野性の証明』
5. 宝島 コーラス:コロムビアゆりかご会 -テレビアニメ『宝島』※町田よしと名義で発表
6. まだ見ぬ世界へ コーラス:コロムビアゆりかご会 -テレビアニメ『宝島』※町田よしと名義で発表
7. 航海日誌 -テレビアニメ『宝島』※町田よしと名義で発表
8. 小さな船乗り -テレビアニメ『宝島』※町田よしと名義で発表
9. 美しい女(ルビ=ひと)…エメラルダス -文化放送 セイ! ヤング スペースファンタジー「エメラルダスII」
10. 男たちのバラード -文化放送 セイ! ヤング スペースファンタジー「エメラルダスII」
11. 愛 -テレビドラマ『87分署シリーズ~裸の街』
12. ジ・エンド -テレビドラマ『87分署シリーズ~裸の街』
13. 10億光年の愛 -劇場用アニメ『サイボーグ009 超銀河伝説』
14. さらばとは言わない(We'll never say good-bye) -劇場用アニメ『サイボーグ009 超銀河伝説』
15. 男たちの朝 演奏:TALIZMAN -スペシャル・アニメ『三国志』
16. 若い河のように 演奏:TALIZMAN -スペシャル・アニメ『三国志』
17. 長距離ランナー
18. コンサート・ツアー*「長距離ランナー」C/W曲
19. 白いサンゴ礁'79
20. WINTER GLORY
21. 白いアルカディア*「WINTER GLORY」C/W曲

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セーラー服と機関銃の頃

薬師丸ひろ子03 今日は、昨日のエントリー『セーラー服と機関銃(1981年)』で書ききれなかったことを補足しておこうと思います。とても思い出深い作品なので。

 私が薬師丸ひろ子のファンになったのは『セーラー服と機関銃』からです。
 ご存知の通り、薬師丸さんのデビューは1978年の『野性の証明』です。それ以後、1980年の『翔んだカップル』、1981年の『ねらわれた学園』で主演を務めているのに、その頃は何とも思っていませんでした。「ハートの詩が聴こえるか」でお馴染み(?)テクニクスのCMで見てたりしてましたが、可愛い子だなと思う程度でした。それが、『セーラー服と機関銃』から私は突然薬師丸ひろ子に恋をしてしまったのです。

 
 キッカケはこの写真です。

薬師丸ひろ子01


 赤川次郎著『セーラー服と機関銃』文庫版の表紙ですが、映画化もかなり進行していた頃だったのでしょう、文庫の表紙も映画の写真に変更されたものと思われます。
 で、私、この写真を一目見た瞬間キュンときた、いや、キュキュンかな? いえいえ、ドキューーーーーーン!!ときたんです。それぐらい綺麗でしたね、この写真の薬師丸さんは。当時は、アイドルブーム真っ盛りの頃で、松田聖子や河合奈保子など可愛いアイドル歌手も数々いましたが、どの方も薬師丸さんのこの写真には足元にも及びませんでした。
 私は書店でこの本を発見するとおもむろに手にとり、暫く呆然とその表紙を眺め、次の瞬間、その本を持ったままレジに向かってフラフラと歩き始めていたのでした。
 
薬師丸ひろ子12 読了する頃には、どっぷりと『セーラー服と機関銃』の世界に浸っていました。女子高生がヤクザの親分になるという物語に夢を感じていた、と言うか、学校に行かずに冒険的な生活をしている主人公・星泉に「自由」を感じていたのでしょう。今思えば、私は薬師丸ひろ子に恋していたのではなく、薬師丸ひろ子の顔をした星泉に恋していたのかも知れませんが。
 
 満を持して、映画は公開されました。私も(半ば強引に)友達のK君に付き合わせて観にいきました。でも、不思議なことに、その時のことはあまり覚えていないのです。超満員で立って観たのは覚えているのですが・・・。思い出すのは、K君がその頃流行り始めていたダウンジャケットを自慢げに着てきたことばかり・・・トホホ。とにかく映画は全国的に初日から満員御礼だったようです。大阪では、薬師丸さんが舞台挨拶に来るということでファンが殺到、機動隊まで出動する騒ぎになり、結局舞台挨拶が中止される“事件”まで起きています。公開直前のキャンペーンでなら薬師丸さんは私の街にも来られてます。私は見に行けませんでしたが、友達の友達が行ったとかで写真だけ貰いました(右に貼ってある写真です)。
ハートの詩が聴こえるか JAP'S GAP'S テクニクスCM 


セーラー服と機関銃 
(作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお 編曲:星勝 歌:薬師丸ひろ子)

さよならは別れの言葉じゃなくて
再び逢うまでの遠い約束
夢のいた場所に未練残しても
心寒いだけさ
このまま何時間でも
抱いていたいけど
ただこのまま 冷たい頬を
あたためたいけど

都会は秒刻みのあわただしさ
恋もコンクリートの籠の中
君がめぐり逢う愛に疲れたら
きっともどっておいで
愛した男たちを思い出にかえて
いつの日にか僕のことを
想い出すがいい
ただ心の片隅にでも小さくメモして

スーツケースいっぱいにつめこんだ
希望という名の重い荷物を
君は軽々ときっと持ち上げて
笑顔見せるだろう
愛した男たちをかがやきに替えて
いつの日にか僕のことを
想い出すがいい
ただ心の片隅にでも小さくメモして

 悪い習慣なのでしょうが、私は音楽を聴く時ほとんど歌詞を聴いてません。でも、この曲の歌詞は自然と耳に入ってきて、しかも、凄く惹かれました。“都会は秒刻みのあわただしさ 恋もコンクリートの籠の中”という部分は特に。なぜなんだろう?と考えてみるに、この歌詞ってかなりハードボイルじゃありませんか? 誰かが「ハードボイルドとは痩せ我慢の美学だ」なんて言ってましたが、その言葉通りの歌詞だと思います。今でも好きな曲です。

薬師丸ひろ子08 にしても、散財しましたね、あの頃は。角川さんにとって、私はかなりいいお客さんだったと思いますよ。小遣い少ないくせに薬師丸さんのもんなら何でも買ってましたから。映画だけでも4回ぐらい観に行ってるんじゃないでしょうか。
 写真集『フォトメモワール』は Part1~3まで全部買いましたし、『セーラー服と機関銃』サントラ盤(中身は主題歌以外ほとんど薬師丸さんの語りでした)や『青春のメモワール』(これもほぼ語りのみでした)などのLPレコードも買いました。レコード屋のあんちゃんに「大変だねえ」なんてかわかわれながら。(笑)
 テクニクスのショールームに薬師丸ひろ子のポスターや景品のカレンダーがあるのを発見するや、そこのお姉さんに頼み込んで貰ってきたり(さすがに当時の私はテクニクスのコンポまで買える金は持ってなかったのです)。
 
 ああ、だんだん自分のアホっぷり開陳大会になってきましたね。このぐらいにしときます。内容も取り留めない感じだし。

 今はAKB48が大ブームですね。ジャケット変えただけで中身は同じCDを何枚も買ったりするファンの話を聞くと、アホだなあと言いたくなりますが、それを言うのは天にツバというもの。まあ、せいぜい夢中になって思い出を作って欲しいと思います。入れ込んでれば入れ込んでるほど、後で思い出すと楽しいもんですよ。


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セーラー服と機関銃(1981年) 

セーラー服と機関銃02遠い血縁関係にあるヤクザの親分が死んで跡目を継ぐことになった女高生が四人の子分と、対立する組織に戦いを挑む。赤川次郎の同名の小説の映画化で、脚本は「陽炎座」の田中陽造、監督は「翔んだカップル」の相米慎二、撮影は「獣たちの熱い眠り」の仙元誠三がそれぞれ担当。(goo 映画より)

 目高組の親分が、4人の子分、佐久間(渡瀬恒彦)、政(大門正明)、ヒコ(林家しん平)、明(めい:酒井敏也)らに看取られらながら死んだ。死に際に、跡目を自分の甥に継がせるよう遺言を残すところから話は始まります。
 その甥・貴志は空港で交通事故に遭い死んでしまいます。貴志の娘・泉(薬師丸ひろ子)には他に親類縁者もおらず天涯孤独の身になってしまいました。


セーラー服と機関銃00


 オープニングで、合掌する薬師丸ひろ子を真正面から撮り、そこに『セーラー服と機関銃』のタイトルが被さるのですが、炎とオーバーラップしたその顔が何とも言えず美しい。薬師丸ひろ子のファンでもなく単に友達に付き合って観に来た高校時代の友人K君のような人も、ここで彼女に心奪われたのではないでしょうか?と勝手に想像してしまうぐらい、この場面での薬師丸ひろ子は美しかったです。目に凄い力を持っているんですよね、薬師丸さん。『野性の証明』のオーディションでも、なぜ薬師丸ひろ子が選ばれたのかについて、角川春樹氏が「目に力があったから」と語っています。相米慎二監督も彼女の目ヂカラに気づき、あえて真正面から撮った顔をタイトルバックに使ったのではないでしょうか? あくまで私の推察ですが。

 映画の中で泉のファンクラブと言うか取り巻き的な存在で三人組が登場します。柳沢慎吾、岡竜也、光石研の三人ですが、映画の宣伝のためということで「ひょうたん三銃士」という即席のグループを結成しレコードも出してます。で、今この場で、この三人組を何と呼んでいいのか分からないので、便宜的に三銃士と呼ばせていただきます。
 その三銃士に励ましの声援を受けながら遺骨を抱えて帰る泉は明るく振舞ってます。でも、彼らと別れると、踏切の前でストンと座り込んでしまいます。胸にキュンと来るものがありました。本当は辛かったんだなと思ったからです。そして、このワンカットだけで泉という子がどういう子なのか分かっちゃいました。わざとらしい演技などしていません、無表情でただ座るだけです。相米慎二監督って、やっぱり才能あったんだなあと実感させらるシーンです。

 さて、自宅のマンションに帰ると、マユミと名乗る女(風祭ゆき)が玄関の外で待ってます。どうやら父・貴志の愛人だったらしいのですが、「泉と一緒に暮らして欲しい」という貴志からの手紙を持っていて、その日から泉と一緒に暮らし始めました。。

セーラー服と機関銃06


 翌日、学校の校門に強面の一団が整列しています。20人はいるでしょうか。教師たちは裏門から帰れと生徒らを通せんぼしていますが、泉は制止を振り切って一人校門に歩いていきます。この時の怖さに耐えながら歩く薬師丸ひろ子の演技が良いんです。相米監督からはかなり怒られて何度もやり直しさせられたそうですが、それだけのものになってます(もっとも、相米監督は全てのシーンでなかなかOKを出さなかったようですが)。一団の中から佐久間が歩み寄ってきて「星・・・泉さんですね? お迎えにあがりました」と言うんですが、その時の、カクカクした薬師丸さんの動きなんて最高に可愛いです。泉はそのまま車に乗せられ、目高組の事務所へ連れていかれます。車は当時でもかなり高年式のオンボロ車、目高組の事務所があるのはいかにも場末の飲み屋街の、これまたオンボロビル。相米監督、まるで私が好きな絵を知っていて私の好み通りの絵を撮ってくれてるようじゃありませんか。

 泉は目高組事務所で佐久間から組長になるよう頼まれますが、当然断ります。当たり前です。“暴力団”の親分になってくれと言われて「ハイ、ワカリマシタ」と二つ返事でOKする人がどこの世界にいますか。断られた目高組の4人、今度は、覚悟を決めたように「松の木組に殴り込みをかけて解散だ!!」と解散式をし、ソレ行け!!とばかりに事務所を飛び出していこうとします。それを慌てて止める泉。殴り込みをやめさせるには自分が組長になるしか無い。泉は仕方なく組長を引き受けることになりました。んなアホなー!!・・・と思っちゃいけません。世の中にはそんなこともあるんです。。


セーラー服と機関銃03


 その翌日(?)、佐久間から電話がかかってきて、浜口物産(ヤクザ)に組長就任の挨拶に連れていかれます。ロビーで待っていると、そこに、松の木組組長関口(佐藤充)もやってきました。佐久間は関口に怨みを持っています。関口が、目高組の衰勢に乗じてシマを横取りしたからです。それに加え、関口は、新しく組長になったという泉をからかい始めたことでキナ臭い状況に。泉は関口の頭に花瓶の水をぶっかけてしまいます。恐ろしいことをするもんです。いくら佐久間が付いてるからって私なら出来ません。多分あなたも出来ないです。度胸があるって言うか何と言うか・・・その様子をカメラで見ていた浜口(北村和夫)も同じことを思ったようでして、関口らと泉&佐久間を部屋に呼ぶと泉を褒め称えるのでした。

 泉は浜口に気に入られ、松の木組が横取りしていたシマも返してもらうことが出来ました。目高組では泉を交え4人が祝杯を上げて大喜びしています。が、そこに機関銃の弾がこれでもかこれでもかとブチ込まれます。。

 セーラー服と機関銃08 「退学です!!」

 襲撃事件は大騒ぎになり、泉がヤクザの組長になったことも学校にバレてしまったのでしょう、泉は退学になってしまいました。校庭をションボリと歩く泉、それを校舎の窓から励ます三銃士。そこへ、新宿署の黒木と名乗る刑事(柄本明)が現れます。父・貴志のことで話があるようです。黒木の話によると、泉の父の死は単なる交通事故死ではなく誰かに突き飛ばされたのだと言います。そして、空港で起こった殺人は十中八九密輸が絡んでいると言って、父が何か持って帰らなかったか?と聞くのですが泉には何も心当たりがありません。更に黒木は、マユミについても、窃盗・万引き・売春の前科がある女だと告げます。。

 セーラー服と機関銃04 その頃、泉の自宅は何者かに荒らされ、マユミの姿も消えています。駆けつけた黒木刑事は調べるどころか何か探している様子。ここでも黒木は麻薬が関わっていると言います。
 
 その夜、三銃士と目高組は公園で泉を囲んで酔っ払っていました。お開きになった後、ヒコと泉は通りがかった暴走族を止め、中の1台を借りて彼らを引き連れるようにして走ります。ヒコは不良少年達に顔が利くようです。けたたましい爆音を上げながら夜の街を走るヒコと泉と暴走族。余談ですが、このシーンに登場する暴走族は本物です。また、この撮影をしたことで、相米監督らは警察から始末書を取られてます。やがて、暴走族は散り散りに脇道へと折れてゆき、ヒコと泉が二人乗りしたバイクだけに。ストーリーとはあまり関係無いシーンですが良いシーンです。バイクの音も街の喧騒も消え、BGMの中、ヒコと泉の話し声だけが響きます。どこか幻想的でさえあり、そしてなぜか私は「自由」という言葉を思い浮かべるのです。

 松の木組からシマを返してもらったことで目高組も潤ってきたということで、部屋の模様替えが始まりました。部屋の様子がどこか女の子っぽいのは組長のイメージに合わせてだそうです。一段落ついた頃、突然電話のベルが鳴り、電話の声に言われるまま外に出てみると、ボロボロになったヒコの遺体が転がっていました。

 松の木組の仕業に違いない。泉はたった一人で松の木組組長・関口の元に乗り込みます。どこかの工事現場のプレハブ小屋です。しかし、関口は自分達ではないことを説明し、泉も「分かった」と言って帰ろうとします。簡単に帰らせてくれると思います? そんなはずありませんよね。泉はクレーンに吊るされ何度も何度も下のコンクリの中に漬けられる羽目に。泉を救ったのは佐久間から関口への電話でした。佐久間は関口の息子を人質としたのです。電話を受けた関口は大慌てでコンクリ浴を止めさせるのでした。。

セーラー服と機関銃07 目高組事務所のあるオンボロビルの屋上で、佐久間は泉に勝手なことをするなと注意し、同時に、“太っちょ”という名前を聞いたことがあるかと聞きます。ヒコのボロボロになった死体を見て、そういう酷いやり方をするのは“太っちょ”だけだとし、太っちょが絡んでいる以上、どこかに麻薬があるはずだと言うのですが、もちろん泉がそんなことを知るはずもありません。
 
 こうして“太っちょ”の名前が出てくるのですが、これ以上書くとネタバレしますので、この辺でやめときます。疲れましたし。この後の展開はDVDでも見てください。
 この後には渡瀬恒彦と風祭ゆきの濡れ場シーンも待ってます。にっかつロマンポルノで慣らしただけあって風祭ゆきの艶技はさすがですよ。。



セーラー服と機関銃09 有名なラストシーンに出てくる、二人のチビッコはスタッフのお子さんだそうです。薬師丸ひろ子の姿は遠くから望遠カメラで撮っていますので、薬師丸さんは周りに撮影スタッフがいない状況で演技しているわけです。出来ますか? セーラー服に真っ赤なハイヒール。これだけでも街を歩くのはかなり恥ずかしい。それなのに、チビッコ相手にマシンガンを撃つ真似をさせられ、挙句の果てには空気が吹き出している排気口の上に立たされて、下から上がってくる強い風でマリリン・モンローよろしくスカートが捲れ上がる。周りには不思議そうな顔をした野次馬で十重二十重の人垣が出来ています。それでも機関銃を撃つ真似を止めない。子供は楽しそうですが、さすがの薬師丸さんも最後のほうは泣きそうな顔をしてるように私には見えました。いえ、本当に泣いたのです。撮影後、ロケバスに帰ってからですが、声を上げて泣いたそうです。この話をパンフで読んだ時は相米慎二を殺してやりたくなりましたが、監督も何か意図があってやったことなのでしょう。ほら、どこかの劇団で、俳優の卵から羞恥心を取り除くために電車の中でキチガイの真似をさせるとか、そういう話を聞いたことありませんか? 相米監督はそれをカメラの前でやらせたのではないか? 今ではそう思ってます。薬師丸ひろ子もこの映画の後、次々と主演映画をこなし、今でも第一線の女優として活躍してますよね。相米監督のシゴキは決して無駄ではなかったのではないでしょうか?。


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セーラー服と機関銃11『セーラー服と機関銃』(1981年12月19日公開)
原作:赤川次郎
監督:相米慎二
脚本:田中陽造
音楽:星勝
撮影:仙元誠三
照明:熊谷恒一
美術:横尾嘉良
録音:紅谷愃一、信岡実
編集:鈴木晄
製作:角川書店、キティ・フィルム
配給:東映

出演:薬師丸ひろ子、渡瀬恒彦、三国連太郎、風祭ゆき、大門正明、林家しん平、酒井敏也、柳沢慎吾、岡竜也、光石研、柄本明、佐藤允、北村和夫、寺田農、藤原釜足、円広志
主題歌:「セーラー服と機関銃」(作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお 編曲:星勝 歌:薬師丸ひろ子)


  

それでは最後に“ひょうたん三銃士”(“ひょうたんトリオ”と読むようです)の『SENSATIONAL HIROKO』でお別れしましょう。


プロフィール

Blik

Author:Blik
作品や監督、俳優等について深い知識は持ち合わせておりません。ハッキリ言えばニワカですので私の評はアテにしないでください。また今日も頓珍漢なこと書いてやがんなあ、ぐらいの感じで読むのが丁度良いかと思います。

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